お店でよく「アナログゲームで遊びたいけど、子どもが負けて泣いてしまうんです」とお客様からお話を聞くことがありました。
アナログゲームを遊ぶなかで「勝つ喜び」や「負けるくやしさ」を体験することは、
子どもの成長にとってとても大事なことだと思います。
でも、アナログゲームが嫌いになって遊ばなくなるのもさびしいですね。
そんなとき、紹介していたのが「協力型ゲーム」と「勝ち負けのないゲーム」。
「協力型ゲーム」は「果樹園ゲーム」や「3人の魔法使い」など。
プレイヤー同士で協力することで「みんな VS 〇〇」という構図になり、
勝つときはみんなで勝って、負けるときはみんなで負けます。
なので、参加者で「買った」「負けた」という感情を共有できて、気持ちの整理がしやすくなります。
「勝ち負けのないゲーム」は、勝負の要素がないので「勝った」「負けた」を気にせずに楽しめるゲーム。
ボクが購入した「ストーリーキューブス」シリーズも「勝ち負けのないゲーム」のひとつ。
勝ち負けがないほか、正解不正解の要素もありません。
想像力をつかうことで楽しめるゲームです。
「スローリーキューブス」にはいろいろ種類があって、ボクは「オリジナル」と「冒険」を持っています。
はじめに購入するなら、まずは「オリジナル」をおすすめします。
ストーリーキューブス オリジナルって、こんなアナログゲーム
ストーリーキューブス オリジナルズ メーカー:The Creativity Hub(イギリス) 内容物:サイコロ9個 人数:1人〜 対象年齢:6歳〜
立方体のサイコロが9つ入っています。
サイコロの目に描かれているのは、数字ではなく記号やマークのようなもの。
遊び方は、9つサイコロを転がし出た目のマークをつかって、「むかーし、むかし・・・」とお話をつくります。
ポイントは、マークが何なのか、お話をどうつなげるのか、それは参加者の自由ということです。
なので、正解・不正解がなく、勝ち負けもありません。
例えばこんな目だと、
むかーしむかし
【カメ】海辺を歩いていると、弱っているカメに出会い、助けてやりました。
【塔】 お礼にカメは財宝が眠っているという塔へと案内してくれたのです。
【鍵穴】塔の入り口に着いたものの、頑丈な鍵が付いていて中に入れそうにありません。
【電話】そこで携帯電話で助っ人を呼ぶことにしました。それは…
・・・・
のように9つのキューブを使い切って、お話を展開していきます。
次のマークにどうつなげるか、どうやって話を進めていくのか、イマジネーションの世界が広がります。
なかには、どう解釈するのか分かれるマークもあって、想像力を刺激してくれます。
わがやは「ストーリーキューブス オリジナル」をこう遊びました
子どもが幼稚園児だったころに購入。
はじめはひとりでお話をつくるのは難しそうだったので、順番にサイコロの目を選び一緒にストーリーを組み立てました。
話をつなげやすいようにお膳立てしたり、脱線しそうだったら軌道修正したり。
交代交代でお話をつくることで、子どもの物語づくりをすこしサポートして遊びました。
これはおとなと一緒に遊んでも思うのですが、ひとりでするよりも誰かと一緒に遊んだ方が、圧倒的に話の幅が広がります。
自分では想像できなかった方向に話が展開したり、考えたことないようなマークの捉え方をしたり。
「なるほど」とか「そうきたか!」と毎回感心します。
なので、ストーリーキューブスが社会人のアイスブレイクに使われているのも納得。
おとなの場合だと、「感動する話にする」とか「ひとり15秒ずつ話す」とか、少し制限をかけても楽しいかもしれません。
ちなみにストーリーキュ=ブスにはさまざまな種類が発売されていて、
わがやには「冒険」もあります。
これは「宝箱」や「不思議な生きもの」など、冒険の要素がマークになっています。
オリジナルと一緒に遊ぶとより世界が広がり、サイコロの数が18個になるので、より長いお話をつくりやすくなります。
他にもいろいろな種類が発売されていて「アクション」や「魔法」、「ムーミン」ともコラボしています。
でも、お店では「オリジナル」がずっと人気で、「冒険」「アクション」の順に売れていました。
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